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2009年8月号 二十代・三十代競詠特集 砺波湊・作
■ イメージ
朝に選ぶ靴はその日にどの程度背伸びをするかという選択肢
つり革に少し遅れて揺れるひと 好みの音で耳をふさいで
ケータイは折り畳まれて二十錠入りのセデスの大きさとなる
地下連絡通路の半ばつまずいた男は床に笑いをこぼす
始業前の体操のたびに指示を出すテープの女の名を空想す
「皆さん、いかがでしたか」とテープは終わる 答えはいつも思いつかない
ウサギ跳びが推奨されていた頃の家族写真の白い縁どり
「大切なものは見えない」ヒアルロン酸を含んだ美容液塗る
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小文・好きな動物
ペットを飼ったことがない。親しみを感じる動物は狛犬くらいだろうか。神社の入口の二頭。強面と全身を包む巻毛のギャップがいい。実在するなら、クルッとした尻尾とお尻に触れてみたい。あの毛並みはどんな感触か。
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