世の中ね、顔かお金かなのよ!

ブログタイトルはこんな(回文)ですが、恋愛や人生の指南はしません(できません)。砺波湊の短歌メインなブログです。

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ずっとblogを放ったらかしていたんですが、やっぱりまとまった作品として挙げておこうかな、と。
2014年(平成26年)の1月に受賞した作品です。

>同人1・2欄所属者対象。未発表新作30首公募(第46回までは20首公募)。
>毎年8月下旬頃締切、翌年1月号誌上発表。選考は編集委員会。
>ただし直近3年間の受賞者は応募できない。
http://www.tankajin.com/prize.html
(短歌人・公式サイトより↑)

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第59回短歌人賞 受賞作 「出航」 砺波湊


垂直に一枚の空 窓ガラス張りめぐらせたビルと向き合う

サングラス鼻に載せたら視界には引き寄せられる夕暮れの色

うたた寝の乗客と午後のひかり積み都バスは王子駅前目指す

励ます会って政治家みたい 飲み会のメールで同期の入院を知る

静止ののちにかるく崩れてあやとりの箒は知らぬ落ち葉鳴る音

米の炊ける匂いが満ちてあっちではサザエさんたちもご飯食べてる

ほっそりとした身体寄せ合い万能と名のついたこと恥じらう葱は

サンダルの先より覗く指先もわたしのものだ爪青く塗る

壊れかけた鎖みたいにゆるく手を繋いだ二人と信号を待つ

表面張力ひかりにもありオレンジの灯火ありて窓は膨らむ (ルビ:灯火=ともしび)

羽のごと湯気はためかせやってくるウエイトレスは天使の仲間

酔うたびに煙草を吸わせたがる人の眼鏡の細き銀色の弦

えー宴もたけなわですが<飲み放題>メニューをわたくし暗記しました

花束の隣に一一〇分過ごし唐突に酸い香りたちくる

安心の仕草にあらず「まだどこも痛くないのに」なでおろす胸

彼女とわたしは異なる強さで考える「十年後だって生きてるつもり」

いい歌だよと告げてより歌うカラオケに合わせてマラカス揺らしていたり

読みかけの手紙は持って帰れずに朝焼けのなか夢から戻る

髪の鳴るかすかな音すドライヤーの風音消して手櫛とおせば

目標は枯木立なりマスカラのブラシでまつ毛を幾度もこすり

「抗がん剤打つと船酔いみたいなの」件名:出航とうメール来て

添付画像はカツラの写真「戻ったら髪型かぶる(笑)。謝っとくね。」

揺れながら空に近づく観覧車 あのじれったさまだ覚えてる

マンション完成予想図どれも快晴で笑顔あり洗濯物はなし

目と指が、指から「頑張って」の文字が今日は遠くて絵文字を増やす

教えてもらった抜け道に咲いた花のこと 専務が小指の骨折ったこと

電車に乗るのが大イベントの子どもからこぼれるときに笑顔は粒子

今すぐだって旅は始まる読み方のわからぬ駅まで乗ると決めたら

のぼり坂に向かい風きて自転車を押す前世の愛馬みたいに

立っているだけで美しい不可思議さ黄に染まりゆく銀杏見ており

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他人の痛みを安全なところから勝手に歌にして評価をもらったことは、
三年経った今でも(←えっ、そんなに…)モヤッとしたものが残っています。
それでもこれは、確かに2013年の夏のわたしの姿だったと思います。
(まだスマホが普及してなかったからLINEじゃなくメールだし・笑)
これからも、わたしはわたしとわたしの世界を言葉にしていくのだろうと思います。
この記事を書くために短歌を打っていて、いい歌だと自画自賛してましたo(^▽^)o
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かなり今さらなのですが、昨年の春から
オンラインゲーム「艦隊これくしょん」を始めました。
一時期ほど寝ても覚めても脳内が艦これ一色という
わけではありませんが、今も毎日ゆるーく遊んでいます。

ゲームやアニメのファンの方が、主にツイッターを使って
「ワンドロ」という遊びというか企画をされていて、
(一時間でその日のテーマを決めてお絵かきをする
 →ワンアワー・ドローイング→ワンドロ)
とても楽しそうだったのですが、わたしはあまり絵は得意ではありません。
絵でも小説でも構いませんよ、というアナウンスを見つけて、
それなら…と短歌で参加してみました。

「艦これ」内のキャラクター、妙高型の四姉妹が
お互いのことを詠っている、ような気分で描きました。
短歌をつぶやくだけではキラキラした絵に埋没しそうだったので、
フリーの写真素材を背景にして投稿。11月の頭のことです。
先日、四姉妹全員に改二が実装され、おめでたいなぁと思い返して、
記念としてblogに載せておくことにします。
(旧かな遣いなのは、ゲーム内でちょっと古めかしい言葉を
使ったりしているので。)

どなたか、艦これも短歌もお好きな方いらっしゃいませんか?
艦これ歌会やりたいなぁ。

myoukou-01


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画像は「写真素材 足成」さまより

(一応、「続きを読む」以下に短歌だけ載せておきます。)
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2014年8月号 二十代・三十代競詠特集 砺波湊・作

■ こんなにも


贈答用のタオルを支える厚紙のような仕事を終え夜のなか

ピストルならば銃口を客に向けているトリコロールの殺虫剤は

水晶の色した粒と書かれおれば鳴らしてみたしメタンフェタミン

押してはいけないスイッチみたいに歩道橋の真ん中に光るアルミの硬貨

雨の降るまえの空気に鼻先で触れて朱肉っぽいにおいする

人々を裡に眠らす建物は窓ごとにちがう燈を灯しゆく

ガムを包むだけの紙までこんなにも輝いていて夏がはじまる

まだ傘はささずに歩く手加減をされてるような雨浴びながら

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小文・わたしの好きな場所

お気に入りのカフェなどもありますが、最近気になるのは坂道です。
上からの眺めも下から仰ぐのも好きです。
特に、坂の途中が階段になっているものは、誰かのチャーミングな癖を見つけたみたいに嬉しくなります。


2014年 6月号 同人2欄掲載 以下5首


  大佐                   砺波 湊


「艦これ」は愉しき遊び 一航戦、赤城がわたしを提督と呼ぶ

其方此方にキラキラネーム戦いに敗れて沈みし船たちの名は

「くちくかんにドラムかんつむ」目覚めればマルヒトマルゴに書いたメモあり

中将になりたる朝にわが姓は大佐が似合っていたこと思う

艦娘たちの挙措楚々として波ひとつたてずに進む液晶の海


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


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2011年 10月号 会員1欄掲載 以下7首

(9月号は……また今度…… 汗)


留め金のうまく嵌まらぬパンプスに行きたい場所は聞かないでおく

水を掻く子らの素足にファミレスのテーブルの下はいつからか海

高い靴で歩く練習したはずだ 清掃作業後のシンデレラ

「婚活とかオレもういいや」とふて寝したわけではなくて蝉の亡骸

冷凍の牛肉は夜の皿のうえ重みと少しの血をとりもどす

心を病んでいるのだろうか三度まで殺されかける白雪姫は

ある程度太くて硬いものを皆が持ってた時代の言葉、ぷっつん



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