世の中ね、顔かお金かなのよ!

ブログタイトルはこんな(回文)ですが、恋愛や人生の指南はしません(できません)。砺波湊の短歌メインなブログです。

「短歌人」掲載の短歌 2008年前半

1月号~6月号まで

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「短歌人」6月号 会員2欄・掲載 以下6首  砺波湊・作


・買えば必ず運が舞い込む壺ならばそれは運ではなくて科学だ

・花束を抱いた女とばかり遭う三月三十一日の晩

・防犯のためと扉がふえてきて迷宮に近くなりゆくオフィス

・ひどく長い週が終わった「永遠に」なんて気楽に言わないでくれ

・その母とつながっていたことのある臍の窪みにピアスは光り

・落ちるとはやさしい動作「その先」のすべてを運にまかせっきりで

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「短歌人」5月号 会員2欄・掲載 以下6首  砺波湊・作


・地下鉄のなか忙しなく駆け抜ける電光掲示のオレンジの粒

・「キレイになるSEX」特集 その昔奴女郎とう刑罰もあり

・動けなくなるまでぶたれたことのなき友の愛するジョン・ウーを観る

・猫に似た目と口、ヒゲをたずさえてイヌザメゆるく水底をゆく

・「にいさん」とひらがなで呼ぶ仁木悦子 萌え属性なき時代の話

・メタボなき時代の美食探偵の巨躯は蘭の香放っていたり

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「短歌人」4月号 会員2欄・掲載 以下6首  砺波湊・作


・スカーフを直しつつ思うアニメキャラにラ行の名前が多いことなど

・二十四世紀を舞台としたるアニメにも眼鏡の男女あまた集いぬ

・さあねって肩をすくめているようなマークを灯す東京メトロ

・雨の街 ビニルの庇をかぶせられ個包装されたベビーカーゆく

・年齢をカッコに入れて名のあとに下げれば罪びとのようだわたしも

・コーヒーを浴びせられたし「泥棒猫」とも呼ばれてみたし春がまた来て

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3月号の記憶がありません(なんだそれ)。
後日、誌面をあたって、この記事に追記します。。。
欠詠ではないはずですが。。。

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「短歌人」2月号 会員2欄・掲載 以下6首  砺波湊・作


・首すじを鎖骨の窪みまですべり装身具となる一粒の汗

・本当に腹が立つのに「みたいな」をつけて怒った自分に怒る

・オニ安いオニかわいいと言うときの鬼とは青かそれとも赤か

・「ラップって結局ダジャレ」と言いしゆえ信頼すべし若杉公徳

・ひらがなで書く名はどれもやさしそう人物辞典の「索引」が好き

・化けて出るくらいならそいつ死なないよ 我が母ながら理屈凄まじ

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「短歌人」1月号 会員2欄・掲載 以下6首  砺波湊・作


・飲みかけの缶コーヒーの飲み口に小さく懸かる朝の三日月

・肩ごしに目が合ったのはたかさごの待ち受け画面の中のしょこたん

・胸に下がるiPodからラブソング二匹が耳へと這いのぼり来る

・火事場からの煙をスーツに染み込ませデジカメ掲げる上司の笑顔

・「柳瀬川~みずほ台間」人の死んだ駅の名前はいつもやさしい

・壊れつつ混じりあう卵それを抱くボウルは日毎に傷を増やしつ
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